先日、子どもと積み立てNISAの話をしていました。「証券口座は自分で開設したほうがいいよ。」何度話しても返ってくる言葉は同じです。
「時間がない。」
「よく分からない。」
「銀行でやってもらおう。」
何度説明しても伝わってない
うん、でも分かります。口座開設って面倒ですよね。ネット証券は画面も多いし、専門用語も出てくるし、「もう誰かやって!」となる気持ちはよく分かります。
でも、その「面倒くさい」が、お金になる仕事があることも知っておいてほしいんです。
例えば、あなたがお店を経営しているとします。「商品を選ぶのが面倒だから、おすすめをください。」と言われたらどうしますか?
当然、お店として利益が出る商品を紹介しますよね。これは悪いことではありません。商売ですから。
銀行や証券会社、FPも同じです。商品を販売し、その手数料で会社を運営しています。だから、「全部お任せします。」というお客様は、とてもありがたい存在なんです。
もちろん、お客様に合った商品を提案してくれます。
ただし、その商品には販売手数料や信託報酬などのコストが含まれていることがあります。
例えば毎月1万円を10年間積み立てると、元本だけでも120万円。
ここで毎年1%の信託報酬がかかるとします。最初は小さくてもこの頃には1万2000円。年利乗ってなくてこの金額です。0.1%なら?1200円。小さな%といっても毎年の事になると事の大きさが全く違うんです。
その運用が20年、30年と続けば、運用額はさらに大きくなります。その間ずっと信託報酬がかかる商品と、低コストの商品では、最終的な差は決して小さくありません。
だから私は子どもに、「商品を買う前に、まず証券口座だけは自分で作ろう。」と伝えています。
店も何も介さず直売商品や委託商品を買う。これやられると痛いんですよ。知識のあるお客さんといった感じですね。
口座を作ったからといって、すぐ投資する必要はありません。
別に少額からでもいい。
余裕がないなら積み立て止めてもいい。
勉強してからでもいい。
分からなければ本を読む。
動画を見る。
調べる。
それでも分からなければ相談する。
この順番が大切だと思っています。逆に最初から「全部お任せします。」になると、自分が何を買っているのか分からないまま契約してしまうことがあります。私はFPではありません。だから「この商品がおすすめです」とは言えません。でも一つだけ言えることがあります。商品を理解してから契約する人と、分からないから全部お任せする人では、長い目で見ると資産形成に差が出る可能性があります。
面倒ですよね。
難しいですよね。
だからこそ、「知ること」に価値があります。資産形成は、商品選びよりも先に、「誰が、どこで、どうやって利益を得ているのか」という仕組みを知ることから始まるのかもしれません。
※この記事は特定の金融機関や商品を否定するものではありません。金融機関やFPによるアドバイスが有効なケースもあります。投資判断はご自身で十分に情報収集した上で行ってください。
■著者プロフィール トータルライフプランナー ダボ猫
当ブログ「ダボ猫チャート」では、少額投資・資産形成・家計管理・暮らしの工夫を、初心者にも分かりやすく発信しています。「投資を勧める」のではなく、「仕組みを知って、自分で判断できる人を増やしたい。」そんな思いで記事を書いています。
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