リベ大、両学長に触発されて転職活動を始めました。さっそくJACリクルートメントという転職エージェントに登録。いやぁ、ハイクラス転職か。
経歴入力。希望条件も入力。「さあ、求人を紹介してもらおうじゃないか」と待っていたところ……

なんだこのGmail。「今回はご意向に沿うことが出来かねます」……。お、オイオイオイ。ワシの市場価値、どこいった?19年間も大手製造業で働いてきたぞ。その後、販売業も経験したぞ。いろいろやってきたぞ。なのに、「求人紹介できません」だと?ワシ、そんなに価値ないんか。一瞬、こうなりました。
しかし、ここで狼狽してはいけない。今回、この一件をきっかけに自分の転職市場における価値を冷静に考えてみました。そして分かったことがあります。
「転職エージェントから求人紹介を断られた」ことと、「自分の市場価値が低い」ことは、まったく同じではありません。
むしろ今回の経験は、自分の市場価値を見直す良いきっかけになりました。
転職エージェントに断られた=市場価値が低い?40代・50代が転職で見直すべき5つのポイント「お、オイオイオイ……ワシの市場価値どこいった?」
そもそも「求人を紹介できない」と「採用されない」は違う
まず、ここです。今回受け取ったのは、「あなたには市場価値がありません」という通知ではありません。あくまで、「弊社からお取次ぎできる求人がありません」という話。この2つ、似ていますが全然違います。転職エージェントには、それぞれ得意な業界・職種・地域・年齢層があります。企業側にも、「こういう経験の人が欲しい」「この年齢層が欲しい」「この資格が欲しい」「この給与条件で採用したい」という事情があります。そこに自分の経歴がマッチしなければ、紹介できない。つまり、エージェントとのマッチングが成立しなかった可能性があるわけです。ここを勘違いしてはいけません。
Amazonで商品を検索して、「該当商品がありません」と表示された。だからといって、「その商品はこの世に存在しない」とはならないですよね。転職も似たようなもの。一つの入口で見つからなかったからといって、「ワシの市場価値、消滅!」ではありません。
40代・50代の転職で「市場価値」を考える5つのポイント
① 一社の判断で自分の価値を決めない
今回、一番勉強になったのがこれです。転職活動をしていると、「書類で落ちた」「エージェントに断られた」「面接で不採用になった」という結果が出ます。すると人間、勝手にこう考えます。「俺には価値がないのでは?」いやいや。ちょっと待て。誰がそう決めた。一社の判断です。しかも今回は「採用されません」ですらない。「ワシらはオドレに紹介できる求人がありません」です。冷静になれ、ワシ。という話です。
企業には企業の事情があります。募集ポジションとの相性。年齢。給与。勤務地。経験。資格。採用枠。社内事情。タイミング。さまざまな条件があります。だから、一社の結果だけで、「俺はダメだ」と結論を出す必要はありません。むしろ転職では、自分を評価してくれる場所を探すことのほうが重要です。
② 「自分は何ができるのか」を言語化する
今回、自分の市場価値を考えるうえで非常に重要だったのがこれ。「製造業で19年間働きました」だけでは弱い。では、その19年間で何ができるようになったのか?ここまで掘り下げる必要があります。例えば、
製造現場を理解している
現場の安全を理解している
品質について理解している
工程を理解している
機械や設備に触れてきた
トラブル時の対応経験がある
現場の人間関係を理解している
新しい環境に適応してきた
長期間、組織の中で働いてきた
こうやって分解すると、単なる「19年間勤務しました」ではなくなる。「19年間の経験があります」になる。さらに、「その経験を転職先でどう使えるか」まで説明できれば、ただの勤続年数が武器に変わります。これ、大事です。40代・50代になると、自分では当たり前になっている経験が多い。毎日やってきたことだから、「こんなの誰でもできるだろ」と思ってしまう。いやいや。19年やってる時点で、それもう誰でもできることじゃないから。……と、自分に言ってやりたい。
③ 「人手不足だから転職は簡単」と考えない
ここも非常に重要です。世の中では、「人手不足」「求人が多い」「企業が人を採用できない」というニュースをよく見ます。これは本当です。帝国データバンクの2026年4月調査では、正社員が不足していると回答した企業は50.6%。4年連続で半数を超えています。つまり、2社に1社くらいが正社員不足を感じている。これ、普通に考えて結構すごい。さらに私の住む福岡県では、2026年1月時点で正社員不足を感じている企業が57.5%。こちらも4年連続で半数超です。そして九州・沖縄地区でも2026年4月時点で51.2%。つまり、求人はある。人も足りない。これは間違いありません。今回、実際に転職活動をしてみて、「ああ、人手不足って本当なんだな」というのは肌で感じました。求人を見ても、企業が人を求めている。これは嘘じゃない。しかし、ここで一つ重要なことがあります。
「人手不足」=「誰でも採用される」ではない
これです。企業が欲しいのは、「人間なら誰でもいい」ではありません。欲しいのは、「自社が必要としている経験を持った人」です。だから、「人手不足なのに、なんで俺は紹介されないんだ?」となる。
そりゃそうです。企業が100人欲しいからといって、「じゃあ道行く人100人連れてきました!」では採用にならない。そこは企業も選びます。転職市場は、人手不足と人材不足が同時に存在する市場なんです。人は足りない。でも、必要なスキルを持った人も足りない。だからこそ、自分の経験を「何に使えるのか」まで整理する必要がある。ここが今回の大きな学びでした。
④ だからこそ「自分に合う求人」を探す
転職エージェントは非常に便利です。求人を探してくれる。企業とのやり取りもしてくれる。自分では見つけられなかった求人を紹介してくれることもある。でも、転職エージェントだけが転職市場ではありません。
転職サイト
ハローワーク
企業の採用ページ
知人からの紹介
地域の求人
直接応募
入口はいろいろあります。今回の経験で感じたのは、転職活動は「自分を評価してくれる市場を探す作業」でもあるということ。一つの入口が閉じたからといって、転職市場そのものが閉鎖されたわけではありません。ここ、重要です。
⑤ 40代・50代は「若さ」と違う武器を使う
20代と40代では、転職市場で評価されるポイントが違います。若さ。ポテンシャル。柔軟性。これは若い人の武器です。
では40代・50代は何で勝負するのか。経験です。ただし、「長く働いてきました」だけでは足りません。重要なのは、「長く働いてきた結果、何ができるのか」です。現場経験。専門知識。管理経験。顧客対応。営業経験。設備経験。品質管理。安全管理。トラブル対応。後輩指導。こうした経験を組み合わせる。すると、「年齢が高い人」から、「経験を持った即戦力」に見え方が変わります。もちろん、企業によって評価は違います。でも、「48歳だから終わり」なんてことはありません。いや、終わってたまるか。ワシ、まだ動くぞ。
そして今回、私は「転職エージェントに断られた」ことで逆に冷静になれた
最初はショックでした。「俺の市場価値って、こんなもん?」そう思った。しかし、そこで狼狽しなかった。ここは以前の自分なら、もう少し落ち込んでいたかもしれません。
今回は、「ちょっと待て。これは何を意味している?」と考えた。
自分の経歴を整理して、何ができるのか。何を経験してきたのか。どんな仕事なら経験を活かせるのか。逆に、何が足りないのか。一つずつ考えました。
AIにも壁打ちしてもらいました。自分では「当たり前」と思っていた経験を、外から見るとどう評価できるのか。ここを整理していく。すると、少しずつ見えてきました。「別に、俺の市場価値がゼロになったわけじゃない」当たり前なんです。48年生きて、長く社会人として働いて、いろいろな仕事を経験してきた。それが、たった一社のエージェントの紹介可否でゼロになるわけがない。
転職活動で一番危険なのは「狼狽すること」
転職活動では、不採用になることもあります。求人を紹介してもらえないこともあります。希望条件では求人が見つからないこともあります。そのたびに、「俺はダメだ」と考えていたら、精神が持ちません。
必要なのは、落ち込むことではなく、分析すること。「なぜ紹介されなかった?」「自分の経験は何に使える?」「希望条件は現実的か?」「勤務地を広げるか?」「職種を変えるか?」「直接応募したらどうか?」「別のエージェントならどうか?」「そもそも自分が求めているものは何か?」こうやって考える。転職は感情だけでやるものではありません。ある意味、マーケットとのマッチング作業です。
「市場価値がない」のではなく「市場との接点が少ない」だけかもしれない
今回、私が一番伝えたいのはここです。
転職エージェントに断られた。
↓
だから市場価値がない。
この考え方は短絡的です。正しくは、「そのエージェントが持っている求人市場では、今の自分と条件が合わなかった」かもしれない。だったら次を探せばいい。
求人サイトを見る。
企業の採用ページを見る。
別のエージェントに登録する。
直接応募する。
条件を調整する。
経験を言語化する。
そしてまた応募する。
転職を考えている40代・50代へもし今、「転職したいけど、自分なんか採用されるのかな」と思っているなら、一度だけ自分の経歴を書き出してみてください。勤続年数だけではありません。何をしてきたのか。何ができるのか。何を任されてきたのか。どんな問題を解決してきたのか。ここまで掘り下げる。
そして、できれば第三者に見てもらう。自分では、「こんなの当たり前」と思っている経験が、他社から見れば武器かもしれません。逆に、自分では強みだと思っていた部分が、市場では評価されないかもしれない。それが分かれば、それも収穫です。転職活動は、自分の価値を証明する場所ではありません。自分の経験を必要としている場所を探す活動です。だから、一度断られたくらいで狼狽する必要はない。私も今回、そう学びました。
そしてもう一つ。
「人手不足なんて嘘じゃないのか?」とも思っていましたが、実際に求人を探してみると、人が足りない企業が本当にある。これは肌で感じました。ただし、その求人と自分が噛み合うとは限らない。だからこそ、「市場価値を知る」ことと「市場を探す」こと。この2つが、40代・50代の転職には大切なのだと思います。
一つの不採用で、自分の人生まで不採用にする必要はありません。そして何より、「お、オイオイオイ……ワシの市場価値どこいった?」となったら、まず深呼吸。履歴書を見る。職歴を見る。経験を見る。求人を見る。そして考える。「……いや、普通にまだ売れるもんあるやん」と。
市場価値とは、誰か一人に決めてもらうものではない。
自分の経験を、必要としている場所に持っていって初めて分かるものです。

■この記事を書いた人|ダボ猫
40代後半の会社員。大手自動車メーカーでの製造業務を長年経験した後、販売業などを経て、再び製造業への転職を検討。転職活動、資産形成、NISA、節約、仕事、家族との暮らしなど、実体験をもとに「普通の会社員がどう生き残るか」を記録しています。このブログ「ダボ猫チャート」は、投資の旨味だけを語るブログではありません。自分で考え、自分で判断し、自分の人生を狩るための道具を共有するブログです。
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