「投資信託を買うならインデックスファンド」今では、これがかなり一般的な考え方になりました。オルカン、S&P500。低コストのインデックスファンドに長期・積立・分散で投資する。僕自身も、この考え方にはかなり合理性があると思っています。
特に重要なのが信託報酬です。投資信託を保有している間、毎年かかるコスト。これが高ければ高いほど、長期投資では運用成果に響いてきます。だから、「わざわざ高い手数料を払って、インデックスを上回れるか分からないアクティブファンドを買う必要があるのか?」という話になる。これは非常にもっともです。
……ただ。本当にアクティブファンドは全部ダメなのか?
ここで、我が家の実例を見てみます。
7年前、嫁は何も知らなかった
約7年前。当時のダボ猫嫁は、今ほど投資の知識がありませんでした。もちろん、僕も今ほど分かっていたわけではありません。そんな状態で始めた積立NISA。そこで選んだ商品が、
「セゾン資産形成の達人ファンド」
でした。そう。アクティブファンドです。現在なら、「信託報酬は?」「インデックスに勝っている?」「純資産は?」「ベンチマークは?」なんて調べます。でも当時は、そんなことを細かく考えて選んだわけではありません。だいたいはノリです。
ところが7年経って、改めて見てみると……あれ?結構すごくない?となった。
以前、ダボ猫チャートでもこの積立について記事にしています。
👉 「80万円が130万円に。毎月1万円を7年間積み立てた結果」
ここは今回の記事とセットで読んでもらいたいところです。
7年間、毎月1万円を積み立ててきた結果、我が家では実際に資産が大きく成長していました。つまり、「アクティブファンド=高コストだからダメ」と単純に切り捨てるには、少し引っかかる実例が我が家に存在していたわけです。
セゾン資産形成の達人ファンドの実績を見てみる
ここは感情ではなく、データを見ます。セゾン投信の公式データによると、2026年5月29日時点で「セゾン資産形成の達人ファンド」の基準価額は57,321円。そして、5年間:+89.75%10年間:+273.62%設定来:+473.21%という実績になっています。設定来の年換算収益率は**9.54%**です。
もちろん、これはファンドそのものの実績。毎月1万円を積み立てた人の実際の利回りとは違います。
積立投資では、毎月いつ、いくら購入したのかによって実際の運用利回りは変わるからです。ここは重要。ファンドの騰落率と、自分のお金の運用利回りは同じではありません。それでも、長期間にわたってこれだけの成果を出してきたアクティブファンドが存在する。これは事実です。
じゃあ、インデックスよりアクティブが優秀なのか?
もちろん、そんな単純な話ではありません。むしろ僕は、「だからアクティブファンドを買おう」とは思いません。インデックスファンドには明確なメリットがあります。まず信託報酬という運用コストが低い。そして、指数に連動することを目指すため、運用方針が分かりやすい。個別の運用者が銘柄を選ぶアクティブファンドと違って、「市場平均を取りに行く」という非常にシンプルな考え方ができます。
長期投資では、この低コストというメリットが非常に大きい。だから、多くの投資家がインデックスファンドを勧めるのは当然だと思います。ここは間違いなくインデックスの強みです。
それでも「アクティブ=悪」ではない
問題はここ。「インデックスが合理的」と、「アクティブは悪」は、同じ意味ではありません。アクティブファンドには、インデックスファンドより高いコストを払ってでも、運用者の判断に期待するという考え方があります。当然、期待どおりにいかない商品もある。高い信託報酬を払ったのに、インデックスに負け続ける商品だってあるでしょう。だからこそ、「高いコストを払う価値があるのか?」を見る必要があります。
そして、その答えはファンドによって違う。全部を一括りにして、「アクティブだからダメ」では、少し乱暴なんですよね。
ちなみに現在のセゾン資産形成の達人ファンドは、NISAの「つみたて投資枠」「成長投資枠」の対象となっています。2026年6月には純資産総額が5,000億円にも到達しました。
ただし、ここで注意
ここまで読んで、「じゃあセゾン資産形成の達人ファンドを買えばいいじゃん」となったら、それも違います。投資で一番怖いのは、過去に儲かったから、これからも儲かると思ってしまうこと。過去の実績は、未来のリターンを保証しません。
セゾン投信自身も、過去の実績は将来の運用成果を保証するものではないと明記しています。7年前の嫁がこの商品を選んだとき、「7年後にこうなる」なんて誰にも分かりません。「資産形成の達人だってよ?何かすごい!」くらいにしか思っていません。信託報酬も後で「高!」ってなったくらいです。
今になって、「ほら、アクティブファンドもいいじゃん」と言うのは、完全な結果論です。
投資の世界で、結果論はめちゃくちゃ多い。
大事なのは「宗派」ではなく「データ」僕自身、今なら低コストのインデックスファンドを中心に考えます。でも、それは、「アクティブファンドは全部ダメ」という意味ではありません。双方偶然に同じ利回りでも信託報酬でトータル負けしたら、確かに悔しいって思いますよね。
むしろ今回、嫁の7年前の積立を改めて確認して思ったのは、「ちゃんとデータを見よう」ということでした。信託報酬はいくらなのか。過去のリターンはどうだったのか。どんな資産に投資しているのか。リスクはどの程度なのか。そして、高いコストを払うだけの成果を、本当に出してきたのか。ここを見る。アクティブか。インデックスか。そんな二択の宗派争いをする必要はありません。
7年前、何も知らなかった嫁が教えてくれたこと
7年前。何も分からない状態で始めた嫁の積立投資。選んだのはアクティブファンドでした。そして7年経った今、僕がデータを見ながら、「なるほど。これは悪くなかったんだな」と確認している。なんだこれ。7年前の嫁、現在の俺より投資判断よかった説。……いや、これは言わないでおこう。怒られる。
投資は、未来を当てるゲームではありません。だからこそ、「あの商品は正解だった」「この商品は失敗だった」と後から決めつけるのではなく、その時点で得られる情報を確認し、コストとリスクを理解し、実際のデータを見て判断する。これが大切なんだと思います。インデックスファンドには、低コストという強力な武器があります。一方で、アクティブファンドにも、長期で成果を出してきた商品は存在します。だから僕の結論は、アクティブファンドは悪なのか?ではありません。「分からない。だからこそ、データを見る。」これです。投資に絶対の正解はありません。でも、自分が持っている商品の数字を確認することはできます。それくらいは、やっておいたほうがいい。ダボ猫チャートでは、これからも難しい投資論を難しく語るのではなく、「で、実際どうだったの?」を我が家の資産形成データで確認していきます。

※本記事は特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資信託には元本割れのリスクがあり、過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
■著者プロフィール ダボ猫
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