僕は「今いくら儲かるか」だけではなく、10年後、20年後にその企業が生活の中でどんな位置にいるのかを考えるようにしています。

そう考えると、どうしても気になる会社があります。

TeslaとSpaceXです。

そして、これを考えていると、僕が持っているSpaceXの株をなかなか売れなくなるんですよね。

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もちろん、うまくいけばの話です。

FSDは「オプション」から「当たり前」になるのではないか

現在のTeslaのFSD(Full Self-Driving)は、誰でも最初から使える標準機能ではありません。現在はサブスクリプション方式で提供されています。

でも僕は、ここから先を想像すると、FSDは今のカーナビやバックカメラのように、「付ける人だけが付けるオプション」から「付いていることが当たり前の機能」へ変わっていく可能性があると思っています。スマホにインターネットが付いているのが当たり前になったように、「車が自分で走る」という機能そのものが、将来的には車選びの前提になるかもしれません。そうなればTeslaは、単純に「EVを何台売ったか」という自動車メーカーの競争だけではなくなります。

家にはPowerwall、車には大容量バッテリー

そして車が電気で走るなら、当然ながら家庭側にも変化が起こります。自宅で充電する人が増える。そうなれば家庭用充電設備の需要も増える。さらにTeslaには、家庭用蓄電池のPowerwallがあります。つまり、

太陽光発電↓

家庭で蓄電↓

Powerwall↓

Teslaを自宅で充電↓

車が移動する

というエネルギーの循環が考えられます。車を買ったらガソリンスタンドへ行く。そんな現在の生活から、「家が自分の燃料基地になる」という生活へ変わる可能性があります。

ガソリンはどうなるのか

もちろん、明日からガソリンがなくなるわけではありません。僕はそこまで極端な話をしているわけではありません。ただ、EVの普及が進み、ガソリン車が減少していけば、当然ガソリンスタンドの数も減っていく可能性があります。

今まで身近だったインフラが少しずつ減っていく。

すると、ガソリンは現在よりも「どこにでもあるもの」ではなくなるかもしれません。極端な未来を想像すれば、今のガソリンが、現在の軽油のように「普通に存在するけれど、日常生活の中心ではない燃料」になる。そんな世界も考えられます。もちろん、これは僕の予想です。

そしてSpaceXのStarlinkがつながってくる

ここからが、僕がSpaceXを面白いと思っている理由です。Starlinkです。衛星通信が普及していけば、これまで通信インフラを整備することが難しかった地域でも、インターネットへ接続できる可能性が高まります。さらに将来的には、衛星通信と地上の通信網が補完し合うことで、今よりも「電波が届かない」という問題そのものが小さくなるかもしれません。そうなると通信は、「基地局がある場所で使うもの」から、「地球上のどこにいても接続できるもの」へ近づいていきます。

これはかなり大きな変化だと思っています。

Grokによって「言語の壁」まで薄くなる

さらにAIです。TeslaではすでにGrokが車内で使えるようになっています。日本でも2026年7月から対応車両へのOTA配信が始まりました。今は「車の中でAIと会話できる」という話に見えます。でも、これがもっと進化したらどうでしょう。

日本人が日本語で話す。相手は英語で話す。AIがリアルタイムで変換する。そして、その会話が車、スマートフォン、パソコン、家電、仕事のシステムまでつながっていく。

そうなると、これまで人間が負担していた「翻訳する」「検索する」「説明する」「操作する」という作業そのものが減っていきます。言語の違いによる情報伝達のロスも、今より小さくなるでしょう。

医療や修理まで変わるかもしれない

これはさらに僕の想像です。例えば海外の医師と日本の医師が、リアルタイムAI翻訳を介して情報を共有する。海外の技術者が、日本の技術者へ修理方法を映像とAIを使って説明する。専門用語までAIが補助する。そうなれば、「その国の言葉が分からないから、その知識を利用できない」という問題も小さくなります。世界中にある知識を、世界中の人がより早く共有できる。これは通信インフラとAIが融合したときに起こり得る変化だと思っています。

スマホが「リモコン」になる

そして、すでにTeslaではスマートフォンから車を操作できます。これがさらに進めば、スマホから車を見る。スマホから車を管理する。スマホから家を管理する。家の電力を管理する。車の充電を管理する。AIに状況を聞く。必要ならAIが操作する。そんな生活になっていくのではないでしょうか。つまりスマートフォンが単なる通信端末ではなく、「自分の生活全体を管理するリモコン」のようになっていく。

ここまで全部つながったらどうなる?

僕がSpaceXを簡単に売れない理由は、ここです。Starlinkだけを見ると「衛星通信の会社」です。Teslaだけを見ると「EVメーカー」です。Powerwallだけを見ると「家庭用蓄電池」です。Grokだけを見ると「AI」です。FSDだけを見ると「自動運転」です。

でも、これらが全部つながったらどうでしょう。

通信

AI

自動車

家庭電力

衛星

スマートフォン

これらが一つのエコシステムとして動き始める。そうなるとTeslaもSpaceXも、今の「自動車会社」「宇宙会社」というカテゴリーでは説明しにくくなります。僕たちは機能の一つ一つを見ているに過ぎないが、それが統合してガンダムみたいになった時、本当の価値をモビルスーツとしてみいだすのではないか?そう思うのです。

最重要インフラ企業になる可能性

もちろん、これは僕の予想です。そして、すべてが上手くいくとは限りません。技術的な問題もあるでしょう。規制もあります。競合企業もいます。莫大な設備投資も必要です。そして何より、AI、自動運転、衛星通信、エネルギーという、それぞれ難易度の高い分野を同時に成功させなければなりません。

だから僕は、「TeslaとSpaceXは絶対に成功する」なんて考えていません。ただ、もし上手くいったら。そのときTeslaとSpaceXは、今よりはるかに大きな存在になっている可能性があります。車を作る会社。ロケットを飛ばす会社。そんな単純な話ではなく、「人間の移動、通信、エネルギー、情報をつなぐインフラ企業」になっている可能性です。

だから僕は、SpaceXの株を見ながら思うんです。「これ、本当に今売っていいのか?」もちろん投資ですから、夢だけで持ち続けるわけにはいきません。株価が上がれば売る。事業が崩れれば売る。前提が変われば売る。それは当然です。それでも今の僕には、「まだ、この先を見てみたい」という気持ちがあります。

投資って、結局こういうところが面白いんですよね。目の前の株価ではなく、「この会社が10年後、20年後の世界で何をしているのか」を想像してしまう。僕にとってSpaceXは、今の利益を見るだけの株ではありません。これから世界のインフラがどう変わるのかを見届けるための投資。そんな位置づけになっています。

■著者プロフィール ダボ猫

※本記事は個人の予想・投資判断を含むものであり、特定の銘柄やサービスへの投資を推奨するものではありません。将来の技術・事業展開・株価を保証するものでもありません。

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