相続というものをよく分かっていませんでした。
親や祖父母が亡くなったら、子どもや孫がお金をもらう。
なんとなく、そんなイメージ。
でも、自分の身の回りを振り返ってみると……
充分すぎる財産が残って、ダボ猫一族はバラバラになった。
はたまたそれと同じくらいの財産を、子どもから孫の世代へと受け継いでいる家。
200万円ほどの相続を受けた人。
そして、蓋を開けてみたら財産がほとんどなく、葬儀費用を負担することになった人。
全部、僕が身近で見てきた話です。
※個人が特定されないよう、一部表現をぼかしています。
そもそも、相続ってみんないくらくらい?
まず、実際のデータを見てみましょう。
三菱UFJ信託銀行が2018年に実施した「遺言と相続に関する実態調査」では、相続を経験した人に、実際に受け取った財産額を金額換算で尋ねています。
この調査では、実際の平均相続金額は2,114万円でした。調査は楽天インサイトが2018年11月27日~12月3日に実施しています。
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ただし、ここで注意。
「平均2,114万円」ということは、みんなが2,114万円もらったという意味ではありません。
実際の金額にはかなり幅があります。
100万円未満の人もいれば、1億円以上の人もいる。
特に多かったのが、
500万円~1,000万円未満:19.0%
そして、
1,000万円未満を合計すると55.7%。
つまり、相続といっても「何千万円、何億円」という話ばかりではありません。
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ちなみに、このデータは2018年の調査です。
最新の相続額を示す統計ではありません。
今回は、
「相続って実際にはどれくらい幅があるの?」
というイメージを持つための参考データとして紹介しています。
そしてここからは、統計ではなく……
僕の身の回りでは実際どうだったのか。
① ダボ猫祖父方家の相続
充分すぎる財産。そして一族離散
まずは僕の祖父母。
農家だったので、それなりの財産を残しました。
僕が住んでいるような地方都市なら、
「土地と家をまるっと買ってもおかしくないんじゃね?」
くらいの金額です。
それくらいの財産が残りました。
ところが。
ここからがダボ猫家の悲劇。
骨肉の争いです。
相続をきっかけに親世代間の関係が悪化。
最終的には、一族がバラバラになるほどの大惨事になりました。
子孫に財産を残す。
普通に考えれば、良いことですよね。
でも実際には、
「財産があるからこそ揉める」
ということもある。
僕はそれを、自分の家族で見ました。
② ダボ猫の友達の場合
こちらも充分すぎる資産。でも結果は真逆
一方、僕の友達の父親。
こちらも残した財産は、ダボ猫祖父方家と近い金額。地方で土地買って家も建つ金額。
しかも、農家や会社経営者というわけではありません。
お父さんは普通のサラリーマンです。
派手にお金を使うタイプでもなく、長年コツコツと貯めてきたお金だったそうです。
そして、その財産は子どもへ。
さらに驚いたのが、
友達の子ども、つまり孫の世代にまで生前贈与していたこと。
同じように財産を残した。
でも、その後はまったく違いました。
僕の祖父母の場合は、
相続 → 骨肉の争い → 一族離散。
友達の家では、
財産 → 子ども → 孫へ。
僕からすると、どちらも「子どもや孫に財産を残した」という点では同じです。
でも、
お金が家族にもたらした結果は正反対でした。
これを見て僕は、
「相続って、金額だけの問題じゃないんだな」
と思うようになりました。
③ ダボ猫の元同僚の場合
相続額は約200万円
次は元同僚。
その奥さんが、親から相続を受けたケースです。
僕が聞いた範囲では、約200万円。
貯金してもいい。
生活費にしてもいい。
子どものために使ってもいい。
何かを買ってもいい。
相続というと、
「親が亡くなったら何千万円もらえる」
みたいなイメージを持ってしまいがちですが、実際にはこういう規模の相続もあります。
僕の身近にも、
「相続したのは約200万円」
というケースがありました。
④ 昔から付き合いのある知り合い
蓋を開けてみたら、すってんてん
そして、もう一人。
昔から付き合いのある知り合いです。
お父さんが亡くなったとき、財産の状況を知ることになりました。
すると……
蓋を開けてみたら、ほとんど何も残っていなかった。
むしろ、葬儀費用を負担しなければならないような状況でした。
これも僕が身近で見た「相続」です。
もちろん、これは笑い話ではありません。
でも、
これも相続の現実なんだよな。
と思いました。
財産を残せる人もいる。
充分すぎる規模の財産を残す人もいる。
200万円くらいの財産を残す人もいる。
そして、最後には葬儀費用らない状態になる人もいる。
4つの相続を見て、ダボ猫が思ったこと
僕の身近で見た相続を並べてみます。
ダボ猫祖父母
充分すぎる資産
↓
骨肉の争い、一族離散
友達の父親
充分すぎる資産
↓
子ども、そして孫の世代へ
元同僚の奥さん
約200万円
↓
普通に相続
昔からの知り合い
ほとんど財産なし
↓
葬儀費用負担
こうやって並べてみると、
相続って、金額だけでは語れない。
本当にそう思います。
充分な資産があったから幸せ。
200万円だから少ない。
財産がないからダメ。
そんな単純な話じゃない。
家族関係だったり、財産の内容だったり、誰が何を相続するのかだったり。
いろんなものが絡んできます。
財産を「残す」だけじゃなく「渡す」こと
僕はこの4つのケースを身近で見てきて、
「財産を残すこと」だけじゃなく、「どう残すか」も大事なんだろうな。
と思うようになりました。
自分が死んだあと、
「なんで俺の取り分がこれだけなんだ!」
と家族が揉める財産になるのか。
それとも、
「親父が残してくれたお金、大切に使おう」
となるのか。
もちろん、残された側の人間関係まで、亡くなった人が全部コントロールできるわけではありません。
それでも、生前にできることはある。
財産を整理する。
誰に何を残したいのか考える。
必要なら家族と話す。
そして、必要に応じて専門家に相談する。
相続って、「死んだ後のお金の話」だと思っていたけど、実は生きているうちから始まっているのかもしれません。
ダボ猫家の場合?
ちなみに僕自身。
そんな充分な財産を残せる予定はありません。
ダボ猫家、現在絶賛資産形成中です。笑
それでも、自分が子どもたちに何かを残せるとしたら、
できれば、
「残してくれてありがとう」
と言ってもらえるものにしたい。
金額の大きさだけじゃなく、
「どう残すか」。
自分の身近で起きた4つの相続を見て、僕はそんなことを考えるようになりました。

出典
三菱UFJ信託銀行「遺言と相続に関する実態調査」(2018年12月25日公表)。楽天インサイトによるインターネット調査、調査期間2018年11月27日~12月3日。相続経験者の実際の平均相続金額は2,114万円。
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