投資を始めて7年。この半年ほど、「市場は生きている」と実感したことはありませんでした。株価が上がった、下がったという話ではありません。世界中のお金が、次々と居場所を変えていく。その流れが、今まで以上にはっきり見えた半年でした。

まず年初。市場の主役は金でした。

金価格は史上最高値圏まで急騰し、世界の金ETFにも資金が流入。現物の品薄や「金が買えない」という話題まで出るほどの過熱ぶりでした。ネットで金を買うためにカートに入れる、確定しようとすると画面にSOLDという表示。この屈辱をなんども味わう、そんな年始でした。

地政学リスクや各国中央銀行の金購入、安全資産需要が重なり、多くの投資家が金へ資金を振り向けていました。

しかし、その流れは永遠には続きません。

その後、市場ではFRBの金融政策やドル高への意識が強まり、高値となっていた金には利益確定売りが入り始めます。実際に金ETFからは資金流出が確認され、「金一強」とも言えた流れは少しずつ落ち着いていきました。では、そのお金はどこへ向かったのでしょうか。

次に市場で目立ち始めたのは株式です。

特にAI関連や半導体関連を中心としたテクノロジーセクターには世界中から資金が流入し、テクノロジーETFにも大きな資金が集まりました。

私の周りでも、日本株で利益を出したという話を聞く機会が一気に増えました。「今度は株か。」そんな空気を感じた人も多かったのではないでしょうか。

しかし、それもまた市場の一場面でした。株価が上昇すれば利益確定売りが入り、調整が始まります。多くの投資家が、売却するにも損益で利確できずに資金拘束となっているのではないでしょうか。

資金はまた次の投資先を探し始めます。そして現在、

市場では債券にも注目が集まっています。

高い利回りを確保できる米国債などには、安全性と収益性の両面を評価する資金が流入する場面も見られました。

この半年を振り返ると、もちろん全員が同じ行動をしたわけではありません。「金を売った人が全員株を買い、株を売った人が全員債券を買った」そんな単純な話ではありません。

それでも市場全体を見ると、

安全資産

リスク資産

利回り資産

というように、期待値の高い場所へ資金が巡回していくローテーションが何度も起きていたことが分かります。

今回、一番勉強になったのは価格ではありません。資金の流れです。

リーマンショック。

コロナショック。

そして今回の急変動。

下落相場は何度経験しても気分のいいものではありません。でも、そのたびに思うのは、お金は消えているわけではないということです。誰かが売った資産を、誰かが買っている。世界中の投資家は、ただ待っているのではなく、より期待値の高い場所へ資産を移し続けています。

投資を7年続けてきましたが、この半年で改めて思いました。相場は読めません。でも、お金の流れは観察できます。これからも「何が上がるか」を追いかけるより、「資金がどこへ向かっているのか」を意識しながら、市場と付き合っていきたいと思います。

👉️プロフィール トータルライフプランナー ダボ猫

40代からの資産形成をテーマに、実体験をもとに情報発信しています。節約、投資、家計管理など、「特別な才能がなくても続けられる資産形成」をモットーに、実践してきたことや学んだことを共有しています。派手な成功談ではなく、失敗や気付きも含めて、読者の皆さんの資産形成の参考になれば嬉しいです。

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本記事は筆者個人の経験や考え方、および公開されている情報をもとに作成しています。特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資には価格変動や為替変動などのリスクがあり、将来の利益を保証するものではありません。最終的な投資判断は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。

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