突然ですが、フライパンを変えたら、キッチンの掃除がめちゃくちゃ減りました。

最初から掃除を減らそうと思って買ったわけじゃありません。僕が欲しかったのは、植物油をできるだけ使わずに肉を焼けるフライパン。ただ、それだけ。

ところが使ってみたら、クッキングシート、油の使用量もなくなった。そして、キッチン周りのベタベタもなくなった。

これは結構デカかった。今回買ったのは、TI:DA(ティーダ)チタン&ダイヤモンドWコーティングマルチパン 28cm KKN-TD28Mです。

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そもそも、なぜクッキングシートを使っていたのか

僕は健康面を考えて、普段の料理では植物油を極力使わないようにしています。ここは、「植物油は危険だから絶対使うな!」という話ではありません。あくまで僕の生活上の選択です。

ただ、油を使わずに肉を焼くと、フライパンにくっつく。焦げる。洗うのが面倒。

そこで使っていたのが、クッキングシート。

肉の下に敷いておけば、油をほとんど使わなくても焼きやすい。フライパンも汚れにくい。便利なんですよ。でも、毎回捨てる。これが気になってきた。一枚一枚は安くても、毎日のように使えば、それなりの出費になります。 

そこで考えました。「クッキングシートを毎回使うくらいなら、そもそも使わなくていいフライパンを買った方がよくね?」そして購入したのが、TI:DAのマルチパン。これが結構よかった。

まず、深い28cmの深型。これが使いやすい。肉を焼く。炒め物をする。煮物をする。汁物にも使える。一つで色々できる。メーカーもマルチパンとして、焼く・炒める・煮る・揚げる・炊くなど幅広い用途を想定しています。そして何より、肉をそのまま焼ける。

僕の使い方では、クッキングシートを敷かなくても大丈夫でした。

中央が少し盛り上がっているのもいい

このフライパン、中央部分が少し高くなっています。そのため、肉から出てきた脂などが外周側に流れやすい。つまり、「最初からフライパン全体に油を敷いておく」という使い方をしなくてもいい。肉そのものから出てくる脂を利用できる。もちろん食材や火加減によりますが、油を追加せずに焼ける。これが僕には合っていました。なんなら油脂は棄ててもいい。

そして予想外だった

ここからが本題。僕が最初に考えていたメリットは、クッキングシート代の節約。でした。ところが、それ以上にデカかった。キッチンが汚れなくなった。正確には、キッチン周りのベタベタが、なくなったと言っても過言ではないくらい減った。これには自分でも驚きました。

植物油って、結構飛んでるんですよ

肉を焼く。ジュージューする。油が飛ぶ。油煙が出る。目に見える大きな油ハネだけじゃありません。調理によって発生した微小な粒子やVOCなどが、室内に広がることもあります。家庭内調理の研究では、油を使った調理によってアクロレインなどのアルデヒド類が発生することが確認されています。また、実際の住宅を使った研究では、植物油の加熱によってキッチンだけでなくリビングのPM2.5濃度も上昇し、調理終了後もしばらく室内に残るケースが確認されています。

だから、「料理が終わった=油煙も終わった」ではありません。

油煙は「料理中だけ」の問題じゃない

ある家庭内調理の研究では、油調理によって室内のアクロレイン濃度が上昇し、換気の悪い条件では半減期が約14時間と推定されています。もちろん、これは特定の条件で行われた研究です。住宅の広さ。換気扇。窓の開閉。油の種類。調理温度。調理時間。これらによって結果は大きく変わります。だから、「油を使ったら14時間危険!」なんて話ではありません。

ただ、調理中に発生したものが、その瞬間に全部消えるわけではない。これは知っておいていいと思います。

だから、僕は油を減らした

僕の場合は、

油を大量に使う。

↓

油煙や油ハネが出る。

↓

キッチン周辺に付着する。

↓

ベタベタする。

↓

掃除する。

この流れそのものを減らしたかった。そしてフライパンを変えた結果、植物油を使う量が減った。すると、掃除も減った。これは理屈より、実際に生活してみて分かりました。

じゃあ、フッ素加工って安全なの?

ここは健康を意識しているからこそ、一応調べました。

今回のTI:DAは、「チタン&ダイヤモンドだからフッ素樹脂を使っていない」という商品ではありません。内面はフッ素樹脂加工で、チタン層・ダイヤモンド層が組み合わされたコーティングです。そして商品情報では、PFOA FREEとされています。ここは重要です。

PFOAとフッ素樹脂は同じではない

「2021年からフッ素が禁止された」という話を見かけることがありますが、正確には違います。2021年に日本で規制されたのは、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)という特定の物質。PFOAは化審法の第一種特定化学物質に指定され、製造・輸入等が原則禁止されました。

一方、現在のフライパンのフッ素樹脂コーティングに使われるPTFEはPFOAとは別物です。環境省も、フッ素コーティングされたフライパンに使われるフッ素化合物は、PFOS・PFOAとは別の物質だと説明しています。つまり、

「PFOAが禁止された」

↓

「フッ素加工フライパンも禁止された」

ではありません。ここは分けて考えた方がいい。

じゃあPTFEは危険なの?

これも、「フッ素だから危険!」と単純には言えません。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、PTFEコーティングされた調理器具について、通常の使用条件では健康への悪影響は予想されないとしています。

ただし、異常な高温には注意。

PTFEは約360℃以上まで過熱すると分解し、健康に有害なガスが発生する可能性があります。だから、空のフライパンを長時間加熱する。異常な高温で放置する。こういう使い方は避ける。……とはいえ、360℃って、普通に料理していて狙って出す温度じゃない。食材が入っていれば水分もあります。普通の調理では、そんな温度まで簡単に上がるものではありません。

だから僕は、「フッ素加工だから危険!」とも、「チタン&ダイヤモンドだから絶対安全!」とも考えていません。普通に使う。これでいいと思っています。

結局、買ってよかったのか?

僕の場合、最初の目的は、クッキングシート代を減らすこと。でした。でも実際には、クッキングシートが減った。油の使用量が減った。油煙や油ハネを出す機会も減った。キッチン周りのベタベタが激減した。掃除が減った。そして、掃除に使う時間まで減った。これが一番大きかった。

コスパって、本体価格だけじゃない安いフライパンを買っても、すぐ焦げ付く。油をたくさん使う。クッキングシートを使う。洗うのが大変。キッチンが汚れる。掃除する。となれば、本当に安いのか分かりません。僕が考えるコスパは、本体価格+消耗品+掃除の手間+時間。ここまで含めて考えたい。今回のTI:DAは、僕にとって単なるフライパンではありませんでした。クッキングシートを減らす道具。植物油を減らす道具。掃除を減らす道具。そして、毎日の小さな面倒を減らす道具。

こういう商品って、派手な節約には見えないんですよ。でも毎日使うものだから、こういう小さな差が積み重なる。僕はこれも、立派なコスパだと思っています。そして何より、料理が終わったあと、コンロ周りを触って、「……ベタベタしてない。」これが地味に気持ちいい。こういうところなんですよ。ダボ猫の資産形成。大金を稼ぐだけじゃない。毎日の無駄を、ちょっとずつ減らす。

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