職場の人間関係でメンタルを壊したことがあります。同じ経験をした方や、今まさにその状況にいる方に向けて、お金のことと、現実のことを書き残しておこうと思います。

休職のきっかけ|

きっかけは職場の不和でした。イヤミが続いて、関係が崩れて、ある日体が動かなくなりました。

診断書を上司に提出して、休職に入りました。手続き自体はスムーズに進みました。好ましい状況ではないけれど、そういう意味では動きやすかったです。

お金のこと

休職中、給料は出ていました。ただ、ボーナスはなくなりました。メンタルが底のとき、お金のことを落ち着いて考える余裕はありませんでした。収入が減るかもしれないという漠然とした不安だけが、ずっと頭の隅にありました。

休職中のリアル

「無」の時間を初めて経験しました。ひたすら焦るのに、何もできない。昼間に外を歩くと、人目が気になって動けなくなる。「なんで平日の昼間にいるんだろう」と思われそうで。

家族が一緒にいてくれました。一緒に泣いたこともありました。家族…それだけが支えだったと思います。

傷病手当金|

休職中のお金を守る制度

休職することになったら、傷病手当金は必ず確認しておいてほしい制度です。知っているかどうかで、気持ちの余裕がかなり変わります。

基本のしくみ項目

内容支給額 月給のおよそ2/3(標準報酬月額÷30×2/3)

支給期間 通算で最長1年6ヶ月対象

業務外の病気・ケガで4日以上休んだ場合待期期間

最初の連続3日は対象外、4日目から支給

税金 所得税・住民税は非課税(社会保険料は発生)

申請の時効 2年

給料が出ている間は傷病手当は支給されないか、差額のみになります。

休職初期に会社から給与が出ている場合は対象外になることが多いので、タイミングの確認が必要です。

申請の流れ

会社の担当者から申請書をもらう(協会けんぽはWebでもダウンロード可)

自分の記入欄を埋める

主治医に「療養担当者欄」を記入してもらう

会社(事業主)に証明欄を記入してもらう

健康保険組合または協会けんぽに提出

審査を経て、2週間〜1ヶ月程度で振込

申請書は1ヶ月ごとの提出が基本です。心身の余裕がないときにこの手続きをするのは正直とてもきつい。

会社の担当者や家族に動いてもらえると、だいぶ助かります。

復職|

戻っても、変わらなかった

病院と会社で調整しながら復職しました。最初は業務量を絞ってもらっていました。

でも、病院などの監視の目がなくなると元に戻っていく。仕事量も、プレッシャーも。「休職した人」というラベリングも感じました。言葉にはならないけれど、空気でわかるものがあります。同じ環境に戻っても、根本は変わらない。それが正直なところでした。

退職、そして資産形成へ

結果として、退職を選びました。収入は減りました。でも、メンタルは完治しました。この二つが同時に起きたとき、自分の中で何かが変わりました。休職中ずっと頭にあったのは、お金のことでした。給料が止まるかもしれない。貯金がなかったら詰んでいた。そういう恐怖が、じわじわと現実感を持って迫ってくる感覚です。退職後、収入が下がったことで、その感覚はさらにリアルになりました。「いざというとき、自分には何もない」という事実を突きつけられた感じがしました。そこから資産形成を始めました。最初は不安を消したくてやっていたと思います。大きく増やしたいというより、もう二度とあの恐怖を味わいたくないという気持ちの方が強かった。

でも、続けていくうちに少しずつ変わってきました。残高が増えることより、「何かあっても少し待てる」という感覚が生まれてきたことの方が、自分には大きかったです。

休職の経験がなければ、たぶん資産形成を本気で始めることはなかったと思います。きっかけとしては最悪でしたが、あの恐怖がなければ動けなかったのも事実です。

この記事は個人の体験をもとに書いています。制度の詳細は協会けんぽまたは加入の健康保険組合にご確認ください。

著者プロフィール

資産形成7年目。休職・退職・家族の進学など、リアルな経験をもとに、お金と暮らしの話を書いています。派手な情報より、静かに残る記録を目指しています。

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