※これは「結婚式には行くな」という話ではありません。あくまで、48歳になった僕が、自分の過去を振り返って「結果だけ」を置いておく記事です。

ちょっとトンデモなタイトルですが、まあ聞いてください。

僕はこれまで、会社の後輩の結婚式に何度も出席してきました。その中に、今思えば、「この人、僕のことを先輩だと思ってないよね?」というタイプの後輩がいました。

別に年下だから偉そうにするな、という話ではありません。むしろ僕は、年齢や入社年次だけで人間関係を決めるつもりはありません。

ただ、先輩・後輩という関係以前に、「この人は、自分と良い関係を築こうとしているのだろうか?」と感じる人はいます。

こちらが普通に接していても、妙に上から来る。こちらの立場を考えず、自分の都合を優先する。礼儀というより、相手への配慮が薄い。僕はこういうタイプを、若い頃はかなり我慢していました。会社の人間関係ですからね。

そして、そんな後輩が人生で3人いました。

3万円×3人=9万円

問題は、その3人が結婚したこと。結婚式に招待されたこと。

そして僕は、3人とも結婚式に出席しました。ご祝儀は1人3万円。つまり、3万円×3人=9万円。9万円です。

当時の僕は、「会社の後輩だしな」「結婚式だし、行かないわけにもいかないよな」「まあ、付き合いだから」そんな感じでした。

正直に言います。内心は嫌でした。でも行きました。

そして現在。その3人とは、もう付き合いがありません。絶縁状態と言っていい人もいます。

別に僕から「縁を切ってやった」という話でもありません。時間が経ち、仕事が変わり、環境が変わり、会う必要がなくなった。そして、

実際に会わなくなった。

結果として、当時感じていた違和感は、その後も改善されませんでした。むしろ関係は予想通り悪化しました。

ここで48歳の僕は思うわけです。「……9万円、何だったんだ?」

人間関係にも「静かな損切り」がある

もちろん、人間関係を株のように「損切り」するのは乱暴な表現です。でも、人生を長くやっていると、実際には似たようなことが起きます。

昔は仲が良かった。でも、今は話が合わない。昔は同じ職場だった。でも、転職したら会わなくなった。昔は毎週遊んでいた。でも、家庭を持ったら自然と会わなくなった。こういうことは珍しくありません。

そして、研究でも成人期の社会的ネットワークは、年齢とともに変化していくことが確認されています。

277研究、約17万8千人を対象にしたメタ分析では、成人期を通じて個人ネットワークや友人関係のネットワークが減少していく傾向が示されています。また、社会情動的選択性理論では、年齢を重ねるにつれて、人は「これから長く付き合えるかもしれない人を増やす」ことよりも、自分にとって感情的に意味のある人間関係を優先するようになると説明されています。

つまり、人間関係が減ること自体は、必ずしも悪いことではない。ということです。むしろ、

「誰とでも付き合う」から、「本当に付き合いたい人と付き合う」へ変化していく。

僕の周りを見てもそうです。20代では地元の友人関係を見直す。30代では、職場や交友関係が変わる。40代になると、さらに付き合う人が絞られてくる。そして50歳が近づいてくると、「もう、本当に付き合いたい人と付き合っていこう」という感覚が強くなってきます。

これは僕だけの感覚ではなく、年齢とともに人間関係を選択的にしていくという研究とも方向性は一致します。

では、あの9万円は何だったのか?

ここで冒頭の話に戻ります。僕は、将来的に付き合わなくなる人たちの結婚式に、9万円使いました。

9万円あったら、何ができたでしょうか。

例えば、家族でちょっといい食事をする。子どもの教育費に回す。投資に回す。生活防衛資金として残しておく。あるいは、ただ貯金しておくだけでもいい。

実際、今の我が家では、子どもの塾の別講習費を見ていて、「あれ?これ、ちょうど9万円くらいじゃね?」となりました。笑ってしまいました。

あのときの3万円。あのときの3万円。そして、もう一人の3万円。合計9万円。今なら、家族のために使った9万円の方が、僕にはずっと価値があるように感じます。

でも、欠席する方法はあった

ここが今回、一番言いたいところです。僕は、「結婚式に行くな」とは言いません。大切な友人。お世話になった人。家族同然の人。そういう人の結婚式なら、僕だって喜んで行きます。3万円どころか、交通費を払ってでも行くでしょう。

今も分け隔てなく付き合っている仲間もいるし、僕はそんな人には祝儀なんだから、お祝いしたいんだから遠慮なく貰って欲しいと思っています。

ただ問題は、「自分と良好な関係を築く気がない相手にまで、義理だけで付き合う必要があったのか?」ということです。

今振り返れば、僕には欠席する方法もありました。例えば、

「家族の予定がどうしても外せなくて」でもいい。

「以前から決まっている用事があって」でもいい。

会社関係なら、周囲も意外と理解してくれたかもしれません。もちろん、嘘をついてまで欠席することを勧めているわけではありません。外せない予定があるなら、それを理由にすればいい。体調や家庭の事情でもいい。つまり、「行かない」という選択肢そのものは、当時の僕にも存在していた。「行きたいんだけど」と「おめでとう」を前提に理由をつけさえすれば、どうにでもなった。

でも僕は行った。なぜか?

相手との良好な関係を維持したかったからではありません。むしろ逆です。嫌われたくなかった。会社で角を立てたくなかった。「先輩なのに結婚式にも来なかった」と思われたくなかった。

要するに、自分と良好な関係を築く気がない相手のご機嫌を、僕が取っていた。

今考えると、ここが一番もったいなかった。

「テイカー」と付き合うということ

ここでいう「テイカー」という言葉があります。簡単に言えば、人間関係において、自分が受け取ることを優先する人。「ギブ&テイク」のバランスが崩れて、「自分が何を得られるか」を中心に考えるタイプです。もちろん、僕が過去に関わった人たちを「テイカーだった」と断定するつもりはありません。人間はそんなに単純ではありません。

ただ、48歳になって感じるのは、一方的にこちらが我慢する関係を、無理に維持する必要はないということ。これは、相手を切り捨てるという話ではありません。自然に距離ができるなら、それでいい。こちらから攻撃する必要もない。嫌いだと宣言する必要もない。ただ、「もう会わなくてもいい人」と、会わない。それだけです。

48歳になった僕が出した答え

若い頃は、「人間関係は広い方がいい」と思っていました。知り合いが多い。友達が多い。会社で誰とでも付き合える。それが大人だと思っていた。

でも、48歳になって少し変わりました。人間関係にも固定費がある。時間。お金。気力。そして、ストレス。だから、年齢を重ねるにつれて、付き合う相手を自然に選ぶようになるのは、ある意味で合理的なのかもしれません。研究でも、年齢とともに社会的ネットワークが縮小し、より意味のある関係を選択する傾向が報告されています。

だから僕は、「嫌いな人とは縁を切れ!」とは言いません。「結婚式には出るな!」とも言いません。ただ、僕自身について言えば、嫌々3万円を払ってでも維持したい人間関係なのか?これは、もっと考えてよかった。

結果として僕は、付き合いがなくなった3人の結婚式に、合計9万円を払った。それだけです。

でも、その9万円があれば何ができたのか。

今なら、それを家族に使いたい。投資に回してもいい。貯金してもいい。塾の講習費にしてもいい。そして何より、「行きたくないけど、行かなきゃいけない」と思いながら使った9万円だったことが、僕には一番引っかかっています。

さて。もしあなたが僕と同じ立場だったら、どうしますか?僕は「こうしろ」とは言いません。ただ、48歳のオッサンが、実際に9万円払って経験した結果を、ここに置いておきます。

あなたなら、この9万円。誰に使いますか?

著者プロフィール|ダボ猫

ダボ猫チャート運営者。「工夫次第で誰でもできる少額投資」をテーマに、投資だけではなく、固定費削減、仕事、家族、お金の使い方など、48歳のリアルな生活から資産形成を考えています。投資を勧めるだけではなく、「そもそも、そのお金は本当に必要なのか?」というところから考えるブログです。ちょっと得したら、富の分配をする。そんなクレイジーなブログを目指しています。

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