最近、仕事の現場やニュースの中で、
ナフサ不足
シンナーの大幅値上げ
建設現場の稼働低下
包装資材の納期遅れ
といった話を耳にすることがあります。もちろん、これだけで「大変なことが起きる」と言いたいわけではありません。ただ、こうした話を聞くと、ふと1973年のオイルショックを思い出します。
今回は、あくまで「昔こんなことがありました」という昔話として、当時の生活や市場の動きを振り返ってみたいと思います。
ナフサは暮らしの土台にある
原料ナフサは石油から作られる原料で、
食品トレー
ビニール袋
ペットボトル
ラップ
塗料
接着剤
発泡スチロール
など、身の回りの多くのものに使われています。言ってみれば、石油化学製品では必須の材料です。そのため、ナフサの供給が細ると、さまざまな業界でじわじわと影響が広がっていきます。
1973年のオイルショックで起きたこと
1973年、中東情勢の悪化をきっかけに原油価格が急騰しました。すると、
ガソリン価格の上昇
包装資材の値上げ
日用品の値上げ
物流コストの増加
が一気に広がりました。日本ではトイレットペーパーの買いだめが象徴的な出来事として知られています。「今のうちに買っておかないと」という不安が、人々の行動を変えたわけです。
当時の家庭では何が起きたのか
一般家庭では、
食費の上昇
光熱費の増加
日用品の値上げ
が起こりました。給料がすぐに追いつくわけではないので、実質的に家計は苦しくなります。額面の預金は変わらなくても、買えるものは少なくなっていきました。
株式市場はどうなったのか
当時の米国株式市場、特に S&P 500 は大きく下落しました。
原油価格急騰
景気後退
インフレ
金利上昇
が同時に起きたためです。ただ、その後は企業が価格転嫁や効率化を進め、長い目で見ると市場は回復し、さらに高値を更新していきました。
金(ゴールド)はどうだったのか
Gold は通貨への不安が高まる中で注目されました。価格は大きく上昇しましたが、危機が落ち着いた後は長い期間停滞した時期もありました。危機の最中に強く、その後は落ち着くことが多いという、わりと分かりやすい動きをしています。
物価は元に戻ったのか
ここが気になるところですが、物価は上昇ペースこそ落ち着いたものの、以前の水準に戻ることはほとんどありませんでした。たとえば100円だったものが150円になれば、その後150円のまま落ち着くようなイメージです。つまり、「値上がりは止まっても、価格は高いまま」ということが多かったようです。
その後、経済はどうなったのか
時間はかかりましたが、
企業は新しい価格環境に適応し
株式市場は回復し
家計も新しい物価水準に慣れていきました
そして1980年代以降、米国株は長い成長期に入りました。
歴史を振り返ると、混乱の後にも経済は少しずつ形を変えながら続いていくことが多いようです。
今の状況と重なる部分
最近のナフサ不足
原材料価格の上昇
納期遅延
といった話を聞くと、1973年のような供給制約型のインフレを思い出す人もいるかもしれません。
ただし、これはあくまで「似ている部分がある」という程度の話です。当時と今では、
経済構造
エネルギー事情
金融政策
国際物流
も大きく違います。
未来を予言するものではありません。
僕が感じていること
現場で「材料が足りない」「値上げの連絡が来る」「在庫でしのいでいる」という話を聞くと、経済の変化はニュースより先に現場に出ることがあるんだなと感じています。
だからこそ、過去に似たケースを知っておくことには資産防衛の観点から、凄く意味がある事だ思っています。
まとめ
1973年のオイルショックでは、
原油価格の急騰
物価上昇
株価下落
金価格の上昇
が起きました。その後、
物価は高いまま落ち着き
株式市場は回復し
金は落ち着きを取り戻しました。
もし今のナフサ不足に似た動きが広がったとしても、それはあくまで過去の出来事との比較の話です。昔話として振り返ると、経済は混乱することがあっても、時間をかけて新しい環境に適応してきたということが見えてきます。
トータルライフプランナー。食品売場で働きながら、家計管理、投資、教育費、そして日常の気づきを実体験ベースで発信しています。「だれにでも実践できる再現性の高い資産形成」をテーマにしています。
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