お米は、日本人にとってもっとも身近な主食です。同じお米でも、

玄米

5分づき

7分づき

白米

と、精米の度合いによって性質は大きく変わります。

見た目は白く美しくなり、食べやすくなります。そして、甘みも増します。

しかしその一方で、削り取られた部分には、体にとって大切な成分が詰まっています。

今回は、「なぜ僕が上白精米を積極的にはすすめないのか」を、科学的な視点でまとめます。一応、子育ててかなり勉強したのと、食のプロですからここは本音でいかせてもらいます。

精米とは「お米の外側を削ること」

玄米の構造は大きく分けて次の3つです。

糠層(ぬか)

胚芽

胚乳(でんぷん)

白米になるほど、外側の糠と胚芽が取り除かれ、中心のでんぷんだけが残ります。つまり、白米は「糖質を中心に残した状態」といえます。

一方、糠に含まれる栄養素糠には以下のような成分が含まれています。

食物繊維

ビタミンB1

ビタミンB6

マグネシウム

亜鉛

γ-オリザノール

フェルラ酸

これらは、

糖の吸収をゆるやかにする

エネルギー代謝を助ける

腸内環境を整える

酸化ストレスから守る

といった働きを持っています。

白く削るほど甘く感じる理由

よく噛むと、ご飯は甘く感じます。これは唾液中のアミラーゼがでんぷんを分解し、糖へ変えるためです。さらに、精米が進むと外側の繊維が減り、純粋なでんぷんの割合が増えます。結果として、

やわらかい

甘い

雑味が少ない

という特徴になります。

日本酒の大吟醸と同じ考え方

日本酒でも、米をたくさん削るほど雑味が減り、クリアな味になります。代表例が 大吟醸 です。精米歩合50%以下ということは、米の半分以上を削っているということです。その結果、

雑味が少ない

華やかな香り

すっきりした味わい

になります。つまり、

糠=雑味

中心のでんぷん=甘み

という構図です。これはご飯でも同じです。

問題は「おいしさ」と「体への負担」は別ということ

白米がおいしいのは事実です。しかし、食物繊維やビタミンを取り除いた結果、糖質が速く吸収されやすくなります。

GI値の比較

おおまかなGI値の目安です。

玄米:50〜60程度

白米:70〜90程度

GI値が高いほど、食後血糖値は急上昇しやすくなります。血糖値の急上昇に対し、膵臓は大量のインスリンを分泌します。この反応が繰り返されると、

強い眠気

空腹感

脂肪蓄積

インスリン抵抗性

につながる可能性があります。

科学的エビデンス

大規模な疫学研究では、白米の摂取量が多い集団で 2型糖尿病 のリスク上昇が報告されています。2012年に BMJ に掲載されたメタ解析では、白米摂取量の多さと2型糖尿病リスクとの関連が示されました。一方で、全粒穀物の摂取はリスク低下と関連しています。

ビタミンB1も失われる

糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB1が必要です。糠にはビタミンB1が豊富に含まれています。つまり、

糖質は残す

糖質代謝に必要な栄養素は減る

という状態になります。歴史的には、白米中心の食生活が 脚気 の一因となったことはよく知られています。

では白米は悪なのか?そういう話ではありません。白米には、

消化しやすい

食べやすい

すぐエネルギーになる

という利点があります。ただし、日常的に食べるなら、

5分づき米

7分づき米(ぼくはこの精米です)

胚芽米

雑穀を混ぜる(僕はこれやってます。安価で手にはいる押し麦やもち麦ですね)

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といった方法で、栄養バランスを保つのも一つの選択肢です。

僕が上白精米をすすめない理由

僕自身、食品を扱う仕事をしていて感じるのは、「おいしいものほど、体にとって最適とは限らない」ということです。糠の風味を「雑味」と感じる人もいます。でも、その雑味の中にこそ、

食物繊維

ビタミン

ミネラル

抗酸化成分

が含まれています。味を磨き上げた結果、体に必要なものまで削り取ってしまう。それが過度な精米の本質だと考えています。

まとめ

米を削るほど、

甘くなる

食べやすくなる

雑味が減る

一方で、

食物繊維が減る

ビタミンB1が減る

血糖値が上がりやすくなる

という変化が起こります。大吟醸が美味しいのと同じように、白米もおいしい。しかし、毎日の主食として考えるなら、「どこまで削るか」は健康とのバランスです。おいしさだけでなく、体がどう反応するかまで考える。それが食との付き合い方だと思っています。

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著者プロフィール ダボ猫

食品の現場で働きながら、食・お金・暮らしについて、実体験をもとに発信しています。見た目の華やかさよりも、本質的に役立つ情報を大切にしています。現在は トータルライフプランナーとして活動中。

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