最近、「インフレ」という言葉をよく聞くようになりました。しかしインフレはニュースや経済の話だけではありません。私たちの生活の中で、すでに起きています。
まず分かりやすいのが米です。米5kgの価格は、2024年頃までおおむね2000円前後でした。ところが2025年には4000円近い価格になる場面もあり、わずか2年ほどでほぼ倍の水準まで上昇しました。
もう一つはガソリンです。レギュラーガソリンは2016年頃、1リットル120円前後でした。2026年現在は170円台。約10年で50円以上上昇しています。
さらに中東情勢など地政学リスクが高まると、原油価格は上昇しやすくなります。日本はエネルギーの多くを輸入に頼っているため、ガソリン価格はどうしても影響を受けます。つまり、インフレは今後も生活の中で続く可能性が高いということです。
では、どうすればいいのでしょうか。一つの考え方は、どっちみち起きるインフレ。インフレの影響を初めから受けにくい生活を選ぶことです。
例えば車です。ガソリン価格が高い時代では、燃費の良い軽自動車のメリットは大きくなります。同じ距離を走る場合、燃費が良いだけで年間のガソリン代は大きく変わります。買うときは普通車の排気量を考えて、支払いはなんとかなる!と思いがちですが、ガソリンの価格が上がっていくとは考えないものです。
しかし軽自動車のメリットは燃費だけではありません。車にはタイヤやバッテリーなど、定期的に交換が必要な部品があります。そしてこれらの部品も、インフレの影響で価格が上がっています。普通車は・タイヤが大きく高い・バッテリー容量が大きい・オイル量も多いつまり部品価格の上昇が、そのまま維持費の上昇につながります。一方、軽自動車は・タイヤが小さい・バッテリーも比較的安い・消耗品コストが低いインフレの時代では、この差は意外と大きくなります。
もう一つ大切なのは食費です。物価指数では価格に偏りのある生鮮食品を除いた数字が使われることも多いですが、実際の家計ではこここそが重要なのです。
例えば小松菜。200円を超えるときもあれば、100円を切るときもあります。白菜も同じです。1玉600円のときもあれば、300円のときもあります。つまり、生鮮食品は季節と供給によって価格が大きく動きます。
ここで重要なのは、シンプルですが安いときに買う、高いときにわざわざ手を出さないことです。白菜が300円のときに買えば、600円のときに買う人より300円の余裕が生まれます。小松菜でも200円ではなく100円で買えば、それだけで100円の余裕が生まれます。こうした小さな差は、1か月、1年と積み重なると大きな金額になります。
インフレの時代に大切なのは、キャッシュフローのコントロールです。
・固定費を軽くする
・価格変動のあるものは安いときに買う
・支出をコントロールする
収入を増やすことも大切ですが、支出を管理するだけでも家計はかなり安定します。これらは単に節約だけの観点でいっているのではななく、余剰資金の捻出に於いて大切なことなのです。余剰資金を子どもの教育費に、投資に、なんなら遊興費に。新しくお金を流すパイプを設置しているんです。
最後に、インフレについて一つ考えてみてください。インフレが止まった歴史はほとんどありません。そして、誰かが止められるものでもありません。だからこそ、インフレを前提に生活を考える必要があります。3年後、米がまた2000円を切ると思いますか?ガソリンがまた120円を切ると思いますか?上がる未来を想像することは簡単です。しかし、下がる未来はあまり現実的に感じられません。
つまり私たちにできることは一つです。インフレを止めようとするのではなく、インフレを加味した生活を設計すること。それが、これからの時代の生活防衛だと思います。
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