物価はここ数年で顕著に上がっています。総務省の統計によると、この10年の生鮮食料品を除いた消費者物価指数(コアCPI)はおよそ8〜10%程度上昇しています。数字だけ見ると大きくないようにも感じますが、生活の中では確実に負担が増えています。
例えば米やガソリンです。ここ数年で米価格は大きく上昇し、ガソリンも長期的に見ると上昇傾向です。このあたりの身近なインフレについては、前回の記事でも書きました。
インフレはニュースではなく、生活の中で起きています。しかし、困ったことがあります。米やガソリンは値上がりしても、保管して資産として持っておくことはできません。
米は長期保存が難しいですし、ガソリンを大量に保管することも現実的ではありません。とても危険。
そこで昔から世界中で使われてきたのが**金(ゴールド)**です。
金は非常にシンプルな特徴を持っています。それはあらゆるリスクに強い資産であることです。
まず一つ目は為替リスクです。為替とは、円やドルなど通貨の価値が変わることです。例えば円安になると、輸入品の価格は上がります。日本はエネルギーや資源を輸入に頼っているため、円安は物価上昇につながりやすいです。小麦粉や飼料、肥料も輸入に頼っているから、食品の価格は上がりやすいのです。しかし金は世界共通の資産です。どの国の通貨でも売買されるため、通貨の価値が変わっても影響を受けにくい特徴があります。
二つ目はインフレリスクです。インフレとは、物価が上がりお金の価値が下がることです。例えば同じ1万円でも、昔より買えるものは少なくなっています。金は供給量が限られているため、歴史的にインフレに強い資産とされてきました。この10年間での物価上昇指数が10%なら、10年前の現金100万円はインフレによって90万円に価値が下落した事と同義になります。
三つ目は地政学リスクです。少し難しい言葉ですが、簡単に言えば戦争、紛争、国際的な緊張、こうした世界情勢の不安定さのことです。歴史的に見ると、戦争や金融不安が起きると金は買われる傾向があります。「安全資産」と呼ばれる理由もここにあります。地政学リスクによる突然の預金封鎖は、世界では過去何度となく起きた事実です。
もちろん、金の価格がこれからどうなるかは誰にもわかりません。金が大きく上がるのか。しばらく停滞するのか。短期的に下がるのか。これは誰にも断言できません。
ただし大切なのは、ファクト(事実)と未確定の要素を分けて考えることです。
事実として言えるのは
・金は世界中で価値が認められている
・供給量が限られている
・インフレや不安定な時代に買われる傾向がある
そしてもう一つの事実があります。それは、
過去数年にわたり金価格は上昇してきたということです。
あらゆるリスクに対して比較的強い資産として、長い歴史の中で使われてきたものが金です。
インフレの時代では、資産を一つに集中させるのではなく、さまざまなリスクに対応できるものを考えることが大切なのかもしれません。
著者プロフィール
資産形成や家計管理について実体験をもとに、少額でも投資できるをモットーにブログを書いています。3人の子どもの教育費や生活費を経験しながら、リアルなお金の記録をまとめています。
No responses yet